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| CD ブランキージェットシティ/CAT WAS DEAD(
アルバム「レッド・ギター・アンド・ザ・トゥルース」収録) 投稿者:音吉プレミアム 「ロックだみゃ〜」度:★★★★★ |
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| (コメント) 私の「記憶の一曲」は、The Blankey Jetcity の「Cat was dead」です。今でも思い出すだけで心臓がバクバクするのは、彼らしかいません。当時中学生だった私が彼らを知ったのは、深夜番組通称イカ天という番組。おちゃれたけた感じのする番組には不似合いな悪そうな皮パン姿の3人組・・・・・。そしてバリバリの名古屋弁。さらに初登場で歌った曲「Cat was dead」。歌い始めの歌詞はルックスとは裏腹の「猫が死んだ僕の大事にしてた仔猫が〜」ときた。更に演奏はハード、歌声は甘く繊細。当時まだ中学生だった私には全てが衝撃的で度肝を抜かれ、心臓の高鳴りが止みませんでした。今でもそのときの事は鮮明な記憶として、心に残っています。この曲は私がThe Blankey Jetcityを知るきっかけとなった曲であり、最初に好きになった曲です。それから数年後彼らは一躍有名になり、そして多くのファンに惜しまれながら解散しますが、日本のロックシーンの記憶に残る伝説のバンドであることは誰もが認めることでしょう。 |
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| CD TOKYO NO.1 SOUL SET/more big party(
アルバム「トリプルバレル」収録) 投稿者:音吉プレミアム 「遅効性薬物度」度:★★★★★ |
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| (コメント) 僕の記憶の一曲はTokyo no.1 soul setのmore big partyです。これはアルバム、トリプルバレルに収められているのですが、第一印象と180度違う評価をすることになったからです。僕ははじめ、ポエトリーリーディングにむしろ嫌悪を示していました。子供じみて聞こえたのと、格好良さのかけらもないという理由からでした。しかし、何度か繰り返し聴くにつれて印象は変わってゆきます。僕の中で、日本語のリズムによる心地よさが徐々に開花してゆくのがわかりました。七五調、疑問形、促音。その快感に、僕は生活の中でつい口ずさんでしまうのです。この遅効性の薬物は僕を中毒に陥れました。彼らがポエトリーリーディング、ターンテーブル、ギターというふざけた編成で、この子供じみた言葉遊びを、大真面目にやっているということ。格好良さを考慮しないところに格好良さを感じました。この曲については、「あの小説の中で集まろう」という歌詞に尽きます。迷った時、嫌なことがあった時、答えの出ない時、懐かしいはずのあの小説の中で集まろう、というもの。誰にも逃避の場所としての、非現実的な「小説」を持っているのではないでしょうか。 |
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| CD AZTEC CAMERA / STRAY 投稿者:音吉プレミアム 「おーい、どこ行くの?」度:★★★★★ |
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ストレイ 2 クライング・シーン 3 ゲット・アウタ・ロンドン 4 オーヴァー・マイ・ヘッド 5 グッド・モーニング・ブリテン 6 ハウ・イット・イズ 7 ジェントル・カインド 8 ノッティング・ヒル・ブルース 9 ソング・フォー・フレンド (コメント) 「ストレイ」 このタイトルが示すとおり、ここで聴ける音楽は、かつてのアズテック・カメラ(初期はバンド形態であったが、だんだんと実質的ロディ・フレイムのソロユニットになった)=ネオアコの貴公子、そんなイメージでは語ることのでき ない、とても迷いのあるアルバムです。実際、現在このアルバムに対する一般的な評価は決して高いとは言えません。 前作、「ラヴ」(1987)あたりから、アズテック・カメラは、徐々にロディのソロユニットとなっていきました。音楽性も、初期のギターを中心としたアコースティックなサウンドから、奥さんの影響と言われるソウルっぽいサウンドへと移行していきました。そのまま、ソウル路線を、推し進めるかと思いきや、この90年発表の「ストレイ」では、多種多様の音楽を取り入れ、まさにタイトルどおり迷走しているのです。 いきなり1曲目から、とてもゆったりとしたジャズを聴かせます。ストレイの始まりです。これは今までのロディとは違う、そんなことを感じていると、いきなり次はアメリカン・ロックな2曲目になります。そして、最初だけジャズなのかと、思いき や、4曲目でまたジャージーな音を聴かせます。おおこれは、分けが分からんぞ、と思っていたら、なんと5曲目の「グッド・モーニング・ブリテン」では、元クラッシュのミック・ジョーンズとデュエットと、ものすごく良くいえば、バラエティに富んだ展開をしていきます。アズテック1ST、ネオアコの超名盤「ハイ・ランド・ハード・レイン」の歌詞では、「壁からジョー・ストラマーのポスターが剥がれ落ちた」とパンクの終焉を歌ったロディが、ミック・ジョーンズと共演したという事実。これは、ある意味、このアルバムの象徴的な部分だと思います。 ネオアコというムーヴメントとの決別(前作「ラヴ」での、より広い意味でのポップミュージックへの移行)。そのことによる代償(かつてのファンは、かなり批判的に捉える人が多かったようです)。ロディは音楽を続けていく上での方向性について、かなり試行錯誤したように思われます。その結論が、まとまらないままに、発表した作品が「ストレイ」なのではないでしょうか。そして、これまでの美麗なロディの歌声とは違って、ここでのボーカルがどこか野生的なしわがれた感じに聴こえてしまいます。それは、どこかから無理やり搾り出した声のように聴こえてしまいます。 5曲目の後も、ソウル風の曲あり、ハードな曲あり、アコースティックな曲ありと、容赦なく彷徨い続け、次にどこに向かうのか、まるで分からないままにアルバムは終わってしまいそうです。 そしてラストの「ソング・フォー・フレンド」は、ネオのつかない全く素朴なアコースティックソングです。この歌詞を読んで、僕はこの「彷徨」(ストレイ)に、ロディ・フレイムの勇気をとても感じることができました。それは、踏み出していく重要性でしょうか。 「ソング・フォー・フレンド」 目を覚ませ 冬の澄み切った時間の中に 愛のために身を委ねるのさ 愛は君を夢中にさせ、微笑み すべてを奪い、そして去って行く 走り出せ 月の出ている間に 永遠のものを手にいれるために 待っているだけでは 太陽が君を取り巻き、圧倒して 君をだまし、そして裏切るだろう 人生は短いから 君をとりまく 無知な人々と うまくやっていくべきさ 立ち上がれ 苦しいときも、悩んだときも 束縛を断ち切り 信じることを忘れてはいけない |
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TRACEY THORN / A DISTANT SHORE 投稿者:音吉プレミアム あなたに逢えてよかった度:★★★★★ |
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スモール・タウン・ガール 2 シンプリー・クドゥント・ケア 3 シースケープ 4 ファム・ファタル 5 ドリーミー 6 プレイン・セイリング 7 ニュー・オープンド・アイズ 8 トゥー・ハッピー (コメント) このアルバムは、のちにトレイシーがベン・ワットと共に、日本でも人気となったEVERYTHING BUT THE GIRLを結成する直前の唯一のソロアルバム(1982年)です。(どうでもいいけど、E.B.T.G.の日本盤ベストには、渡辺満里奈が推薦文を書いていました。それはつまり、そういうモードの人気を得たということですね。☆おしゃれ関係) さて、この 「A DISTANT SHORE」ですが、すごいのは、伴奏がアコギだけで他の楽器の音は全く入っていないことです。そこに、なんとも抑揚のない、モサッとしたトレイシーのボーカルが乗り、淡々と、全8曲ほぼ同じ雰囲気とテンションで、アルバムは終わります。しかし、これが退屈なものなのかというと、そうではありません。一曲目の「スモール・タウン・ガール」のギターを爪弾く音が聞こえてきた瞬間、空気は一挙にセピア色に変わります。寂しさ全開です。まさにA DISTANT SHORE=遠い渚です。 先ほど、モサッとしたトレイシーのボーカルと書きましたが、実はこれもこのアルバムを魅力的にしている一つの要因だと思います。この後、E.B.T.G.を結成し、トレイシーはどんどん歌がうまくなるのですが、最初の一歩であるこのアルバムでの、素朴で飾り気のない歌い方が、なんとも言えない寂寞感を増しています。そして一曲目のタイトルが「スモール・タウン・ガール」ですよ。田舎から出てきた一人の女の子が、ギター弾いている。そして物憂げな女の子が座っているだけのジャケのラフ画がまたギュッと切ない気分にさせてくれます。決して、計算などしていないだろうに、こうやって考えると、素晴らしい統一感だなと思います。それは、当時の彼女の気持ちの微妙なバランス、どこか頼りなげだけど、もう少し前へ出てみようという感じが作り出したのだと思います。 個人的には、車の中でよく聴きました。秋の夕暮れ時、木々の影がくっきりとし始め、外を歩く人たちが、オレンジ色に染まるのをつい見ていると、急に誰かのことを思い出したりしてしまう。あの子は今頃、何してんだろうって。そんな気分を演出するのには、もってこいですね。(そんなことを演出する必要なんてないですけどね。) ちなみに、パートナーとなるベン・ワットもまた同時期に、アルバムを発表しています。「ノース・マリン・ドライブ」というタイトルの通り、こちらもトレイシーのアルバムと双璧と言っていいほど、切なさに溢れかえっています。その後、E.B.T. G.で二人が出会ったことに、なんてよかったんだろう、なんて思ってしまいます。 |
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| CD HAIRCUT 100/PELICAN WEST 投稿者:音吉プレミアム 偶然の産物度:★★★★★ |
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| 1.好き好きシャーツ
2. ラブ・プラス・ワン 3.レモン消防隊 4.海洋少年 5.ミルク・フィルム 6. キング・サイズ 7.ファンタスティック・デイ 8.ベイクド・ビーン 9.スノウ・ガール 10. 愛はトライアングル 11.サプライズ・ミー・アゲイン 12.キャプテン・オータム (コメント) ♪髪を切るさ バスルームでひとりきり大暴れ ピストルならいつでもポケットの中にあるから これは、フリッパーズギターの「バスルームで髪を切る100の方法」という曲のサビの部分です。 当時、フリッパーズは、タイトルや歌詞の中に、たくさんのオマージュを込めた引用をやっていましたが、このタイトルも、今回お薦めするHAIRCUT 100から取られています。(フリッパーズはライヴでも、彼らの曲をやっていました。) HAIRCUT 100は、ボーカル、ギターのニック・ヘイワードを中心とした6人組で80年に結成されました。元気で爽やかな印象のこのバンドは、81年デビューシングル「好き好きシャーツ」からいきなりUKチャートトップ5入り、その後もヒットの連続で、いきなりイギリスの人気者になりました。 しかし、83年には中心であったニックの脱退により、早々と解散しています。 (残されたメンバーで2枚目のアルバムを発表するもうまくいかなかった。) ですから、デビューアルバムかつ唯一、ニック在籍時のアルバムであるこの「PELICAN WEST」は、とても興味深いアルバムです。一般的に、フリッパーズ経由で、このバンドを知った人は、ネオアコバンドとして聴くことになったかもしれません。ネオアコバンドの中には、短命で終わるバンドは珍しくないので、そういう視点で見れば、ヘアカットも不思議ではありません。しかし、彼らは、ネオアコというには、随分とアイドル然としたファッションや髪型をしていたし、実際、かなり売れていたのだから、いわゆるネオアコ的な捉え方は難しいと思います。 では彼らがアイドルバンドだったのかというと、そうではありません。確かに曲調はラテンフレーバーを散りばめた弾けるような元気な曲が多いです。演奏も歌も決してうまいとは言えません。そういった意味では、アイドルバンドぽいです。 けれど、彼らの曲の真骨頂は、ひたすら夏を感じさせるにも関わらず、夏の夕暮れに、ほんの少しだけ涼しい風が頬をかすめる感覚があるのです。また、かつての淡い思い出が、フッと蘇り、なんとも切なくなる感じだとも言えます。 それは彼らが、甘さや元気さだけで音楽をやるのではなく、かなり尖った若者であったところからくるものだと僕は思います。(特にニックはそうだと思います)そこはつまり、ネオアコ的である部分とも言えます。 (日本でネオアコと呼ばれたムーブメントの魅力は本当はそこにあったはず) ですから、本当に奇跡的ともいえる絶妙のバランスを、このファーストアルバムで作り上げているのです。全く作為的ではなかったはず。 だからこそ、バンドも短命に終わってしまった。 これほどもったいなかったと思うバンドも、他になかなかありませんが、 やはり、「青春は一度だけ」。 やろうとしても、再現できるものではなかったのかもしれません。 これは余談ですが、ニック・ヘイワードの1STソロアルバム「風のミラクル」も、ヘアカットのテンションをそのまま反映した素晴らしいアルバムになっています。 |
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| CD TRASHMONK/MONA LISA OVERDRIVE(国内初盤CD) ※再発でポップトーンズからジャケ違いで、出ているようです。 投稿者:音吉プレミアム 紆余曲折度:★★★★★ |
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| 1. girl i used 2 know 2. polygamy 3. sapphire 4. high times 5. amaryllis 6. all change 7. inner brownstone symphony 8. n.w.o. 9. it won't be long 10. dying day 11. on the way home 12. 29/11 ..... Japan only bonus track (コメント) このアルバムは元The Dream AcademyであるNick Laird-Clowesの初のソロアルバムです。 トラッシュモンク=ごみの僧侶。なかなかすごいアーティスト名ですね。 しかしこの名前、パッと思いつきでつけたわけではありません。 The Dream Academyは、80年代後半に活躍した、洗練された音作りが特徴のアコースティックバンドでした。しかし、そのバンドも90年には解散、その後ニックレアードは過度のドラッグ中毒に犯され、廃人寸前にまで陥った時期もあるようです。またアジア文化に傾倒し、チベット辺りを放浪し、さまざまな音をテープに録り貯めてもいました。そして、ついに解散から10年近い歳月を経て、制作されたのがこのアルバムです。人生の紆余曲折の末に、彼が自分自身に冠したネーミング、それがトラッシュモンクだったのでしょう。それは、音を聴いてもよく分かります。ここには、過去のジェントルで爽やかな楽曲はなく、どの曲も混沌としています(さなざまな録り貯めた音がサンプリングされています)。しかし、その試行錯誤の中には、まだ生きてやるという生命力に満ち溢れていて、それは以前にもまして、アルバム全体に美しい揺らめきを醸しだしています。 またこれは個人的に思い出すエピソードなのですが、これ以前にピンクフロイドの「対」というアルバムを聴いていて、これまた再結成アルバムで結構売れたのですが、内容は今ひとつで残念でした。ところが、このMONA LISA OVERDRIVEの解説にピンクフロイドのアルバムに参加したことで、ニックレアードがこのアルバムに取り掛かれる資金が出来たと書いてあったのです。僕は、当時の再結成ブームを、ビックネームを利用した金儲けがほとんどで、あまり良くは思っていなかったのですが、例えそれがほぼ事実だとしても、このような派生効果があるのだなとハッとさせられました。全ての事象は一面では捉えることができない。そんなことを考えさせられました。 |
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